■ 明神館
…この世なのか?
と思うほど、静寂した景色の中を明神館に向かって進んでいきます。
我々がロッヂを出発したのは人が移動時間とずれていたために、ゴールデンウィーク中ながらもそれほど人通りがありません。
明神館は、落ち着いた雰囲気で宿の方もとても親切でした。
宿の方に来る途中でカモシカに出会った話しをすると、あの場所にカモシカが出てくることは珍しいと言っていました。
「北海道から、予約した者です。」と告げると、
宿の代表の方が、「遠い所、よくいらっしゃいました。」と、
「明神岳」という山の名前の部屋を案内していただいた記憶があります。
■ お部屋の名前は「明神岳」
私達のお部屋は、窓越しに「明神岳(穂高岳)」が見えました。夜になると、山と満月が。
月の光に照らされた、神々しい山の姿。
旅の疲れがあるはずなのに、その山の姿から目を離すことが出来ないのです。
何分でも、何時間でも。
気がつくと、3時間ほど、ただ、だだ、山の姿を眺めていました。
山の姿と月に魅せられ、何時間も修行のように座っている娘の姿をみて、
母親は後日「薄気味悪かった」と言っていました(汗、、、)
確かに、感覚が研ぎ澄まされ、本当に不思議な体験でした。
あの時、ヨガのマントラについて知っていたら、きっと唱えていたにちがいありません。
母親のリクエストで訪れた上高地でしたが、私達自身もとても満たされ、幸せな旅となりました。
明神館
〒390-0222 長野県松本市入山辺8967
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