※写真はイメージです。
■ 次へと進むタイミング
母との約束を果たすため、上高地を訪れた私は、明神館に向かう道の途中で空中に登っていく白い物体を目撃しました。
その白い物体は、あたかも龍の如く体をくねらせ、私達が向かっている明神館の方角に進んでいきました。
「…龍だ!」
私は、思わず叫んでしまいました。
母も同じ方角を見たのですが、少しタイムラグがあったため目撃出来なかったようです。
実は、母方の祖母も赤い龍を目撃したことがあり、龍に縁があるのかもしれません。
ただ、カメラを構えた時にはもうその姿はありませんでした。
…もう、びっくりして、静静と山道を歩いて行きました。
すると、何か強い視線を感じます。
…野生のカモシカでした。すごく美しい。じっと、私達を見ています。
カモシカまでの距離は2メートルぐらい。
■ 山の番人にごあいさつ
※写真はイメージです!
「…お邪魔しております。」
あまりの神々しいお姿に、人間の言葉で挨拶をしてしまったほどです。
…時間の間隔が無くなります。
カモシカに見つめられ、動けなくなりました。
欲も無く、ただそこにいる存在感。
人に領土を侵食されながらも、ありのままの事態、時間の流れを受け止めるその姿は、ヨガの行者のようにぶれず、シンプルに思えました。
野性の動物に出会っただけで大袈裟な…と思われるかもしれませんが、無言のカモシカが雄弁に語りかけて来るように本当に強いメッセージを感じました。
時間にすると、5分ぐらいだったのかも知れません。
聖域に入る前の門番のように見えました。
間もなく野生のカモシカがいる、ということで、たくさんの人が集まって来てしまいました。
私達は、そっとその場を離脱しました。
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